三村晴子(みむらはるこ)

挿絵・イラストなどフリーで活動。
幼少の頃より、ファンタジーや物語の本に魅せられ、物語の世界を絵にしたいと願うようになる。
13歳頃、チャールズ・ロビンソンの挿絵による『不思議の国のアリス』を見て、線の美しさに、目から鱗が落ちる。それ以来、黄金時代の挿絵画家たちに憧れるようになる。
17歳頃、エーリヒ・ケストナーの物語に挿絵をつけている、ヴァルター・トリーアの上手さと絵からにじみ出る暖かさに、心を動かされる。そして、ケストナーの文とトリーアの絵の組み合わせに感動したことによって、文章と絵の調和ということについても、考えさせられるようになる。
21歳頃、線を生かす日本画の技法や、色味の美しさに惹かれて、岩絵の具を使うようになる。

ファンタジーや物語の世界は、現実逃避的であったり、ある意味で残酷であったりします。
でも、ファンタジーや物語の世界は、人間の心の底に持っている、悲しみ、おかしみ、それ故にある暖かさを伝えてくれるものであるから、やはり人間にとって、大切なものなのだろうと思います。少なくとも、自分自身にとっては、ずっと大切なものであり、必要なものでもあります。
絵を描くとき、物を作るとき、物語というものが自分の中心を回り続けてきました。
人の思考の宇宙に触れるような絵を描く、物語の世界を作り出す、それがこれからも、私のテーマです。
略歴
1985年 | 東京生まれ |
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2004年 | 吉祥女子高校卒業 |
2007年 | 『ココカラ展』(グループ展) /DESIGN・FESTA・GALLERY |
2009年 | 『ミチクサ展』(グループ展) /月光荘 『ハヤットアージュ展』(二人展) /A.K Labo |
2010年 | 『コッペル・ルココビッチと書記官の物語』(個展) /gallery+antiqueshop蟻 『ミチクサ展 2』(グループ展) / K.Sギャラリー原宿 『雨の国の物語展』(個展) /清川泰治記念ギャラリー内 区民ギャラリー 『昔々の物語』挿絵担当(冨山房インターナショナル) イワナ・ブルリッチ・マジュラニッチ作 山本郁子訳 |